地方の中小出版社が発行する刊行物型タウン誌は、「タウン情報 全国ネットワーク」(TJN) に加盟しているところが多い。
長らくその地域でタウン誌を発行してきたTJN加盟誌の場合、交通の発達や低廉化、モータリゼーションによる移動の自由の拡大、都市圏や経済圏の拡大など、読者層の行動範囲の拡大に同期して、取材対象範囲は1つの都市から道府県全体、あるいは隣県にまで拡大し、「地域圏情報誌 」の形態となっている場合も多くみられる。
そこに、元々取材範囲が広い旅行雑誌の出版社や大手出版社が、「大都市圏全域」「地方単位」「大都市圏内の都市単位」など、地域の実情やターゲット読者層に合わせた様々な対象地域で参入してきた。
例えば、角川書店のウォーカーシリーズは、首都圏と京阪神で「大都市圏全域」と「大都市圏内の都市(県)単位」の2つの範囲を設定して各々のタウン誌を発行し、北海道地方・東海地方・九州地方では「地方単位」のタウン誌を発行している。
一方で業界大手のリクルートでは、旅の情報誌「じゃらん」シリーズを首都圏と関西、東海、中国・四国、九州、東北、北海道の7エリアで発行。高年齢層向けには「おとなのいい旅」シリーズを北海道、九州、東日本版の3版発行している。
大手出版社のこのような動きに対し、地方の出版社では、年代別・ライフスタイル別のタウン誌を発行するようになった。
例えば、20-30代(F1・M1)の子育て世代を対象とした「子育て関連タウン誌」、10-20代(Tと1)を対象としたインディーズ音楽・ストリートファッションなどを掲載する「地域限定ファッション誌」、20代後半以降(1と2)を主な読者層とし、より広い地域を対象地域として、小旅行やグルメなどのちょっとリッチな生活をするための「高級タウン誌」、50代以降(M3・F3)の富裕層を読者層とし、海外も含めた更に広い地域でのライフスタイル提案をする「富裕層タウン誌」も発行されている。
ここ数年の間に、無料配布されるフリーペーパー型のタウン情報誌の進出が目立つようになった。
チラシのようなものからタブロイド版、冊子型など様々なスタイルがあり、各戸に無料配布されるなど入手しやすいところから、新たなタウン情報ツールとして幅広い年代層に支持されている。
それにともないタウン情報誌を紹介するポータルサイトも見られるようになった。「タウン誌ネットワークU-nyo!」をはじめ、様々なサイトで全国のタウン誌の情報を紹介している。